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うなぎ代わりの商品たち その1

ウナギの減少が深刻ということで、

近畿大学が開発したウナギ味のナマズ
(普通のナマズより脂質が多くウナギ風)
をスーパーマーケットが売り出すなど、
消費者の関心をウナギ以外に分散させる
試みが始まっている。

 

今晩、我が家では、イオンが5月末に発売したばかりの
パンガシウスの蒲焼きをいただいた。
1パック598円。切り分けたタイプと、
大きい1枚そのままのタイプと選べるので
両方購入。ウナギより1枚が大きい。

 

やや高いかな?と思ったけれど、
ちゃんとASC(養殖業認証)マーク付きだし、
皮目をオリーブオイルでカリッと焼くなど、
調理にも工夫してくれているので妥当かな。

 

魚の名前を言うと、食べ慣れていない家族は
嫌がるかもしれないので、あまり前情報を
入れずに食卓に。

 

高校2年の息子は、この蒲焼きの正体を
知っていたけれど、おいしそうにたいらげ、
「全然こっちでいいじゃん」とコメント。
(ウナギである必要なし!という意見)

 

中学2年生の娘は、無言で皮をむいて
残していた……。そういや、彼女は
ウナギの皮も苦手。でも今晩は特に
不平も聞こえず。蒲焼きのタレを別に買い、
白身が見えないほどトロリとかけて出した
のが勝因かも。おいしかったみたいだ。

 

夫は、気付いたら食べ終わっていた。良し。
私は、温め直しが足りず、ちょっと冷たい
ところがあったのを気にしつつ、味は合格!
と思って食べた。次回はサンショウがほしい。

 

今日は少し遠いイオンまで行く時間がなく、
朝早くイオンのネットスーパーを初めて利用。
送料ゼロにするために、重たいものや
かさばるものもクリックして合計5000円強に。
数時間後に届く速さに改めてビックリ。
本当に困っている(他に手段がない)利用者に
悪いので、めったに使わない予定だけど便利だ。

 

それにしても、「ウナギ」と検索して代替品の
パンガシウスが出てくるのは良いとして、
同列に何種類も本物のウナギの蒲焼きが
並んで表示されてしまうのは、どうなのだろう。
しかも、「パンガシウス」とズバリ検索しても、
ご丁寧に類似品として、ウナギの蒲焼きが
おいしそうな画像とともに表示されてしまう。

 

パンガシウスを食べる!と強い意志で臨んだ
私でも、思わず、ウナギの写真に心が揺らいだ。
倍以上の価格にしてあったので、思いとどまれた
けれど、ウナギの状況を知らずお金もある人なら、アッサリとウナギのほうをクリックしてしまいそう。
パンガシウスもおいしいけれど、
やっぱりウナギとは違うから。
ウナギは特別に栄養価が高いと
長年刷り込まれているし、とにかく印象が良い。

 

完全に獲るのも売るのも数年ガマンすれば、
おそらく、じきに数が増えてきて、昔のように
ここぞという日に気兼ねなく、気持ちよく、
おいしく楽しめるはず。河川環境など乱獲以外の
原因もあるけど、なんといっても、私たちが
食べ過ぎたのだろう。
早くウナギが増えますように。
一時的な増加ではなくて、ちゃんと、
安心な資源量に戻りますように。