砂浜で生きる植物に目を留めて

分布図などの編集を一部お手伝いした
海浜植物のレポートが完成しました。

生物学者の向井宏先生が主宰する
海の生き物を守る会という任意団体が
続けている砂浜の生き物調査レポートの
植物編です。調査が続行中なので、
「中間報告」となっています。

なじみの植物も全く見たこともなかった
植物もありましたが、一見不毛な砂だらけの
潮と風のキツイ環境に、こんなにも豊かな
世界があったのか!と改めて感動しました。

植物の根が砂浜を育てるなど、機能面でも
海浜植物は海辺に欠かせません。そして
砂浜は、ウミガメの産卵に限らず、
多くの生き物に必要とされていて、
私たち人間の防災にも役立っています。

せっかくの自然海岸に安易にリゾート目的の
人工砂浜を造成したりしているのを見る限り、
まだまだ世間では、砂浜の価値が正当に評価
されていません。

まずは、厳しい環境でけなげに生きる植物たち
に親しんで、ありのままの砂浜を好きになって
ほしいです。じっくり見るとどれも可愛いです。

報告書には種別の解説もたっぷり。
薄くて軽いので、海辺に持って行って、
植物の名前を調べるのに便利だと思います。

ご興味のある方は、ぜひ取り寄せて
ご活用ください。非会員200円です。

★申し込み先は、同会のメールマガジン
「うみひるも」209号のp3 にあります。