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南紀白浜さんぽ5(グラスボート)

白浜水族館のすぐそばのビーチに、グラスボートが浮いています。

熊楠記念館の帰り、ちょうど最終便(この日は16:10発)に

間に合ったので、グラスボートに乗ることにしました。

 

水族館入口にあった割引券付きパンフを持っていたので、

大人1500円が1400円に。

荷物を預けたら、渡された引換券が木製のヒラメでした♪

ボートの中は、こんな感じ。

 

のぞき窓の底のガラスは海水が入る二重構造?になって

いるのか、船のスピードが速いと気泡が走ります。 

 

ナマコ漁で海底をのぞくのに使う箱眼鏡のようなつくり。

 

窓の壁が図鑑代わり。

観察できる可能性のある生き物の名前が並んでいました。

 

 

見せ場に着くと船はゆっくりに。体を濡らすことなく、

ダイビングのように海洋生物たちの世界をのぞけました。

 

まず登場したのはグレ(メジナ)。キビナゴ?の群れや

うねうねと横切るウツボも見えました。

丸窓の外に浮かぶのは、もう1隻のグラスボート。絵になるデザインです。

ダイバーにおなじみのソラスズメ(ダイ)たちにも会えました。

 

浅瀬を巡ってくれるので天気が良いこの日は採光も十分で、

きれいに姿が見えました。

 

ただ、竜宮城的な魚影の濃さはなく。

その原因と思えるのが、こちらの白い点々です。

白化したサンゴです。写っているのは、かなり小型ですが、

両手を広げたぐらいのサイズのものも白化していました。

 

下船してからスタッフさんに聞いたら、やはり、この前の

冬の寒波で、かなりのサンゴが死滅して魚もぐんと減って

しまったそうです。

 

カニや貝や魚やゴカイやウニやヒトデ、さまざまな生物が

サンゴに依存していることが、改めてわかりました。

 

翌日に京都でお会いした向井宏先生によると、

このあたりは、もともとサンゴの北限に近いので、

寒波がきて一気に白化してしまう現象は珍しくなく、

これまでにも何度もあったらしいです。

 

問題は、気候変動のために、その頻度が高くなり、

さらに夏になると今度は極端な高水温。この激しい

寒暖差が続いてしまうと、回復しかけたサンゴも

(白化しただけでは、すぐには死なないタフさも

持ち合わせているのが救いです)褐虫藻が戻って

息を吹き返す前に弱ってしまうので、結局は死んで

サンゴ礁が駄目になります。

 

環境省の2018年3月の緊急調査によると、和歌山県白浜・田辺海域ではサンゴ全体の8割以上が死亡。冬季の低水温に加え、感染症の併発や大潮寒波などが原因(2018.7.18追記)。

 

 

楽しいグラスボート遊びも、美しい海中あってこそ。

観光業の皆さんにとっては、まさに死活問題でしょう。

 

潜れない体調の人も老若男女も、誰もがちょっとした

ダイビング気分を味わえるグラスボート。

 

いつまでも、この平和なレジャーが成り立つような

海であることを祈ります。

 

 

次回は白浜さんぽシリーズ最終回

円月島の入り日で締めます。