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貝の報告書、完成!

海の生き物を守る会の新しい報告書が届きました。『砂浜海岸生物調査第3次中間報告書(2008〜2019)』は、全国の砂浜海岸で市民を含む有志が調査した生物の記録です。第3次の今回は貝類の分布について、まとめてあります。
向井宏先生が全編を執筆・編集されて、私は分布図づくりをお手伝いしました。p36には、砂浜に打ち上げられ発見された約900種の貝のうち、1割以上の96種が絶滅危惧種だったとあります。

波打ち際に遊ぶ白くて小さな二枚貝、ナミノコたち(フジノハナガイ科)も、日本で見つかる4種ともが絶滅しかねない状況とのこと。波に洗われては慌てて砂に潜る様子など、本当にいくら眺めていても飽きない可愛い貝なので、とても切ないです。まだ今なら各地の海で会えるので、是非いろいろな方に愛らしい姿を見てもらって、触って親しんでもらって、砂浜海岸の保全について一緒に考えていただきたいものです。

瀬戸内海で子どもの頃に遊んだ貝たちも、たくさん写真が並んでいます。スガイだったのか、キサゴだったのか、平たい巻貝が昔はたくさんいました。
第2次の報告書からお手伝いしていますが、今回は初めて、エクセルの新機能で都道府県別の種数分布も描きました。 当然ながら海無し埼玉県はゼロ種の淡い色。でも、すぐ南の東京、千葉、神奈川の海には多種類の貝がいることが分かります。気軽に近付ける浜は少ないのですが、少しでも海のそばに行けたら、地道に生き物の姿を探したいと思います。

できたてホヤホヤのこの報告書は、安価で分けてもらえますので、ご興味のある方は、海の生き物を守る会にお問い合わせください。近日中に購読無料のメールマガジン『うみひるも』でも入手方法をご案内する予定です。