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岡山いこいの村 訪問記

先日、6月にオープンしたばかりの「港区立みなと科学館」を取材するため、コロナを警戒しつつ久しぶりに京浜東北に乗って都心に出かけました。降りた新橋駅の構内に、期間限定の「カンナチュール キッチン」が登場していて、そこで思いがけず「珠せいろ」と再会できました。

 

 

珠せいろは、MSC公式ブログの取材でお世話になったカキ専門卸のマルト水産さんが、瀬戸内海産の新鮮な素材を使って高度な技術で商品化した蒸しガキです。蒸してあるので、生ガキにあたったトラウマがある方にもオススメ。ふっくらした逸品です。

 

この期間限定の店で販売していたのは、珠せいろを使った高級缶詰めでした。

 

ちなみに、そのMSC公式ブログの記事(全3編)は、せっかくですので漁協の皆さんがご紹介くださった下記リンクから飛んで読んでいただけたら嬉しいです。

 

邑久町漁協職員ブログ「4/14 MSC日本事務所ブログにて邑久町漁協のカキが紹介されました

 

(実は先ほど初めて気が付きました。とっても嬉しい!! 海ごみ拾いなども積極的になさっている素敵な漁師さんたちなので、これ以外の日にちの記事も是非ご覧ください。)

 

おいしいカキで思い出しましたが、瀬戸内のカキいかだが並ぶ静かな海を見下ろしながら暮らしている鳥がいます。

 

恐竜時代の巨鳥・モアを彷彿とさせる姿のエミューです※。

 

上記ブログの取材でお世話になった宿「岡山いこいの村」で飼われています。美しい朝日が自慢の宿ですが、広い庭がミニ動物園を兼ねていて「動物ふれあいの宿」とも銘打っています。

※2020.8.26追記 8月24日に開催された海洋政策研究所の「第173回海洋フォーラム」で、恐竜研究者の北海道大学総合博物館・小林快次先生が、「いま生きている恐竜は鳥です。鳥を見れば恐竜時代を感じられる」というお話をされました(上記リンクのYoutube動画の最後)。まさにエミューって、そういう意味で象徴的な大切な存在ですね。アニマルウェルフェアの観点から動物飼育に反対意見も挙がる昨今ですが、やはり動物園や水族館には存在意義があるように思います(もちろん過剰な施設数は不要ですし、動物の無理なかき集めも駄目ですし、できるだけストレスを与えず飼育環境に配慮して、繁殖や生態研究に努め、観客を啓もうするといったポリシーが必要でしょうけれど)。

 

食堂に続く廊下から見える小屋でまどろんでいたのは、オオカミの血を引くソラちゃん。

 

動物たちのお守り役だそうです。分類としては柴犬のようですが、私が子ども時代に一緒に暮らした柴犬の三太君よりもオオカミ寄りのお顔立ち。

 

アクアマリンふくしまで会った子と似ています。同じ系統かも。秋に雑誌オルタナの取材でお会いしたアクアマリンふくしまの安部義孝館長は、縄文の自然の復元に力を入れています。アクアマリンふくしまのサイトによると、「狼顔の柴犬」は縄文時代から人間と暮らす貴重な犬種で、保存会もあるそうです。

 

続いて、岡山いこいの村の庭に出て出会ったのは、にぎやかなアヒルや耳の垂れたウサギたち。

 

そして黒ヤギさんと白ヤギさん。

 

その向こうに見えているのが宿泊させていただいた建物です。屋上にはベンチがあって、ゆっくりと見事な朝日を拝めます。

 

そして手前に据えてあるのは、エミューの卵です!

生みたてほやほや。そしてド迫力の色とサイズ。手袋と比べてみてください。

 

ずっしりと重たくて、こんなにキレイな深い緑色をしています。

 

朝日に照らされて神々しい。

 

生みの親の近くに据えてみたりもして……

 

卵が気になるのか、撮影する暇もないほどエミューさんたちが寄ってきます。

 

 

 

椅子にタオルを敷いたり、テーブルの穴ぼこに立ててみたり、エミューの小屋の中に設置してみたり……

 

こんなエミューエッグ撮影ロケーションを率先して整えてくださったのは、この親切な飼育員さんです(お名前も聞かずにごめんなさい)。早朝から大変お世話になりました!!

 

野生の雄シカが、柵もない所に登場してギョッとしましたが、飼育員さんは慣れたもの。聞けば、動物たちの餌を狙ってしばしば顔を出すらしいです。オオカミの血を引くソラちゃん、出番でっせ!

 

 

あれから7カ月。普通に新幹線や飛行機に乗って全国どこへでも取材に行けた日々が既に遠く感じられます。また岡山いこいの村にも遊びに行きたいです。新型コロナ収束への祈りを込めて、思い出の報告でした。